ご挨拶
「不易流行」
― 建築設計に誇りを持って
代表取締役会長久慈 竜也
当社の歴史は、1931年に久慈謙司が久慈工務所を創業したことで始まりました。
そこから90余年あまり、激動の時代を経て、今では東北No.1、さらには海外への進出を果たすほどに事業を拡大させています。
当社のこれまでの成長を支える礎となってきたのは、お客様から満足頂ける建物や利用者が安心して利用できる建物を、常に提供しようとし続けてきた先輩方の心意気、そしてそれにより培われた高度な技術、お客様・社会からの揺るぎない信頼です。
創業当時の岩⼿県盛岡での建築設計業務は⼤⼯の棟梁との協働業務であったと考えます。建築設計だけでの業は、技能職としては認知いただいていても、その業務に対しての対価を⽀払うという商習慣は当時無かったと思うからです。その環境の中で建築設計を業とした祖⽗は「愚直に」「真摯に」施主様の要望と要求を図⾯化し施⼯担当する⼯事職⼈へ設計の意図を伝えていたのだと思います。
それは、建物が完成した時に施主様より「ありがとう、君の所に設計を託して本当に良かった。」と⾔われた時の感動が忘れられず、祖⽗は建築設計の業に誇りを持っていたのだと思います。「ありがとう、君に頼んで良かった」そのお客様からのお⾔葉を私たちは⼤切にし、伝承したからこそ、今に繋がっているのだと思います。
そこには、若き設計⼠や熟練工が当社の「⼈財」として、お客様第一に、「愚直」に取組んでいる姿勢が評価されているのだと思います。
そのことを、忘れることなく、これからも歩んでまいります。