東久留米駅西口第1自転車駐車場
暮らしやすいまちづくり
武蔵野台地のほぼ中央に位置し、東村山市、清瀬市、西東京市、小平市、埼玉県新座市、に隣接する東久留米市は、市の中央を流れる黒目川・落合川が流れ、地下水脈を保有する豊かな自然と湧水がある<川のうまれるまち>です。市内は観光、通勤、日常生活の中で自転車が多く利用されております。民有地を借り上げての運営を続けてきた東久留米市営自転車等駐車場事業に対し、より一層の安定的な供給また恒久的な「自転車等駐車場」の確保の為、平成30年3月に「東久留米市駅周辺自転車等駐車場整備計画」が策定され、都市計画自転車駐車場の整備に向けた取組みを進めてまいりました。
駅西側においては、2箇所の「自転車等駐車場」を都市計画施設として位置付けし、令和元年8月に事業認可も取得。これにより当該地2箇所の整備予定地を購入・確保し、令和3年度には、設計・建設・運営の一体とした【PFI等事業】として、久慈設計グループが本事業の設計・施工監理者として事業参画し、市民の皆様の待望実現に取り組みをさせていただきました。
自転車利用者の利便性向上
敷地条件から最大限活用できる建物ボリュームを確保し、シンプルな構成の建物としてデザインいたしました。地下部分は直接地盤に支持させる直接基礎形式としてコストを縮減し、上下への移動を極力少なくするため、階高を抑える計画とすることで梁成を可能な限り小さくしております。
本施設は、自転車および原付バイクの駐車スペース確保はもちろんの事、子供乗せ自転車専用スペースの区分けをし、子育て世代にも利用しやすい施設としております。また利便性を高めるために、地下1階、地上3階の重層する駐車スペースに対しては、上方向の移動を補助するコンベア設備の設置や自転車等を持って移動する側の階段・スロープに対し、建物の反対側に歩行専用の階段を設けるなど、2方向での動線を計画し、混雑時などに搬入、退出が交差しない計画としてスムーズな運行が行えるよう配慮しました。屋根部分の太陽光発電パネル、また自然通風など、再生可能エネルギー利用にも取り組みました。


シンプルな外観デザイン

専用出入り口ゲート

広めに設計された通路スペース

自転車駐輪フロア(3F)

子育て世代にやさしい
「子供乗せ自転車専用スペース」
B1・1F

上階への移動を補助するコンベア設備