平泉町学習交流施設「エピカ」
平泉町の景観計画の基準に準拠しながら、より豊かな街並みを生み出す施設として、2つの大きな切妻屋根により建物の外観にリズムを刻みながら、施設のボリューム感を軽減し、モノトーン調の和風の要素を取り入れた色彩とすることで周辺環境へ溶け込むような外観としました。
図書館・公民館・多目的ホール・子育て支援の各機能が密接に関わり合い、利用者同士の交流が自然に生まれるよう“機能融合化”を施設計画のコンセプトとしています。図書館を中心に据え、機能ごとの境を曖昧にした施設構成により機能以上の空間の広がりを生み出しています。
施設は、窓へのLow-E複層ガラスの採用などを始め、断熱性能の高い施設性能とするとともに、自然エネルギーの活用として20kw相当の太陽光発電設備を備え、施設の光熱費の一部を賄っています。
また、ハザードマップにて浸水深が3mと想定されていることから、外部から直接、2階テラスへ避難できる階段を設け、地域の一時避難場所としての機能も担っています。



