宮城県栗原市 若柳公民館
本計画では建物の水平性を強調した伸びやかな表情作りにより軽快でモダンな施設構成とし、時間を経ても飽きられることのない、簡素で自立性を持たせた意匠設計コンセプトといたしました。
玄関の風除室をくぐると広がるホワイエを、市民を迎え入れる場として栗原市産木材などを使用した木質の空間とし、2階の研修室と廊下境をガラス壁とするなど、明るく開放的な空間環境といたしました。また、軽運動場は地元栗原市内で盛んに行われる和太鼓演奏の練習も行える様に防音仕様とし、陶芸教室等が行える創作室の設置や、図書室機能の充実を図ることで、地域に開かれた、誰もが利用しやすい自発的な文化交流を生む施設を目指しました。
本施設は地域の一時避難場所となることから1階屋上部は、浸水のない設備機器置場として、受変電施設、受水槽、貯湯槽などを配置し、断水時には受水槽にて一時的に上水の確保や、各手洗いトイレが使用できるようにし、停電時にもポータブル発電機にて施設に電力供給が行えるよう、非常時の施設機能強化に努めました



