吉田 司 常務執行役員 建築設計部長

高校卒業後久慈設計に入社し、日常の業務をこなしながら猛勉強重ね、一級建築士を取られた吉田さん。


その仕事ぶりと人柄は全社員から尊敬の的となっており、平成22年5月には社員からの推薦により執行役員となった。

 

部下からの人望の厚い吉田さんにお話を伺ってみた。

 

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Q: 建築士になったきっかけは何ですか?

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子供の頃、毎日学校帰りに大工さんのそばに座って仕事を見ては「かっこいいなぁ」と思っていました。

その時は、大工さんになることが夢だったんです

大人になるにつれ、建物を建てる前にそれを設計する人たちがいることを知り、また、設計したものが何年も残っていくということにかっこよさと憧れを感じるようになりました。

自分が死んだ後でもその建物は残っていくわけですから。そんな部分に憧れて建築士を目指しました。

 

Q: 現在の仕事内容を教えてください。

現在は意匠設計をしています。

営業が仕事を受注してきてそれを各部署に仕事を振ります。クライアントと打ち合わせをして、実施設計をして全体を管理します。 

自分が担当したものは最後までやりたいという想いもありますが、立場上、部下に任せることもあります。

 
 

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Q: 最もやりがいを感じた仕事は何ですか? 

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最近は、「平泉中学校」の改築工事ですね。この仕事はコンペで勝ち受注した思い入れのある案件の一つです。

老朽化の進んだ校舎を壊して同じ場所に新校舎を建てるというプロジェクトでした。

普通なら教育委員会や学校関係者と案件を進めることが多いですが、校舎を建てる際、そこに通う生徒さん達の意見も盛り込んだのです。
 

また、大学の先生方と一緒になりワークショップを開き、「どんな学校がいいか」を考えてもらいました。

そして地元の大工さんに生徒さん達の意見を反映した家具を作ってもらい、それを学生がペイントする…というかたちで空間を作り込んでいきました。

また地域景観を損なわないということも重要だったので、景観委員会の大学の先生に意見を求めたりして、完成まで全体で2年半掛かりました。時間と手間をかけただけあり、関わって頂けた全ての人の心に残る建物になったと思います。


 

Q: どのように部下の方を指導されていますか?

弊社の仕事のスタイルは先輩の仕事を見て覚えるOJTというスタイルです。

自分に任せてもらえる幅が広いので、勉強して知識をつけ、先輩のやっている姿を真似てまずはやってみる。

やってみて何が間違いだったのか自分で考えさせるようにしています。

 

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学生へのメッセージをお願いします。

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学生のうちに、自分の将来就きたいと考えている職業に関連したアルバイトやインターンを経験することをお勧めします。
 

例えば、建築設計業界は一見華やかに見えますが、実際はそれだけではない大変な部分がたくさんあります。そのギャップに耐え切れず、この業界の仕事をすぐに辞めてしまう若者が多くいます。
 

学生時代にアルバイトでその業界に触れることでそのギャップが小さくなると思います。これは建築業界に限らず、どの業界でも言えることだと思いますので、学生の皆さんにぜひ伝えたいですね。

 

 

 

インタビュー後記

 

『見たもの全てが財産になる。』
 

と話されており、出張があるとカメラを片手にその土地を自分の足で歩くという吉田さん。

常にアンテナを張っている姿はまだまだ現役の建築士だ。会社全体を見る立場でありながらも、まだまだ現場に出て建築に携わりたいと話されていた吉田さんは、子供の頃に抱いた気持ちを今も持ち続けているのだろう。

「また平泉中学校のときのような仕事がしたい」と、いくつになっても熱い気持ちを持ってらっしゃる吉田さんは筆者の目には「かっこいいオヤジ」に写った。

 

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取材日:2012年6月1日
インタビュアー:船井総研 星山