梅澤 佑介 BIM推進室 主査

Q:転職で久慈設計に入社された際、決め手となったところはどんなところですか?

梅澤さんの名刺にはBIM推進室という聞きなれない名称の部署が記載されている。


BIMとはBuilding Information Modelingの略称で、建築物の3次元モデルを構築し、仕上げや面積、数量、価格等の情報、パラメーターを付加する設計方法のことだと教えてくれた。従来に比べ設計図完成までのスピード、質、共に高いものを提供できるBIMは革命的だと言われている。

設計の現場で実用できるように尽力されている梅澤さんにお話を伺った。

 

Q: 学生の頃からBIMを使った仕事をしたいと思われていたのですか?

私は学生時代、BIMを研究していました。
 
研究室の仲間とBuild LiveというBIMコンペに参加し、そこで私達の研究室の提案が評価されました。
 
私の研究室の後輩たちもその後のBuild Liveで評価されことがきっかけとなり、2012年の2月から久慈設計で働くことになりました。

 

Q: BIMを使ってどのようなお仕事をされていますか?

BIMを用いて都内公共施設の基本設計業務を行いました。
 
また、今後はプロポーザル案の作成を進めていく予定です。
 
久慈設計でBIMを扱えるのはまだ私一人なので、今は一人で研究を行いながら、推進に努めています。
 
今後、社員全員にBIMを認知してもらい、BIMを推進していきながらも、BIMをさらに発展させた新たな設計手法を模索し、実践することが私の個人的な目標です。

 

Q: 仕事をするうえで気をつけていることは何ですか?

皆が新しいものに対して拒否反応を起こさないようにすることです。
 
BIMは複雑そうですし、誰でも新しいものに触れるときは躊躇される方が多いです。
普段から分かりやすいビジュアルでどのようなことが出来るのかを見せ、社内外の方とのコミュニケーションを図っています。

 

Q: 今後の目標は何ですか?

まずは一級建築士の資格を取ることです。
 
やはり資格があるとないのとでは説得力が違いますし、設計士としては2年目の新米ですから。
BIMを使いこなすためにも一級建築士の知識は必要不可欠だと考えています。
 
もう一つは他社にBIMで負けたくないということですね。
大学のOBの方々も他社でBIMに取り組んでいる方がいらっしゃるので、BIMの研究分野でも実用化の部分でも負けないように取り組んでいきたいと思っています。
 
意識する相手がいることは自分にとって刺激になります。

 

学生へのメッセージをお願いします。

学生の皆さんは、誰にも負けないことを一つつくるために突き進んでください。
私は学生時代に多くの出会いをし、多くの仲間と切磋琢磨していくことで、建築やBIMの知識が得られたと思っています。
 
そこで培った考え方や人間関係が今の仕事に活きていると感じています。

 

インタビュー後記

BIMという新しい分野を任されている梅澤佑介さん。
社会人2年目、入社して数ヶ月の彼は久慈設計で唯一BIMが扱える人材だ。
新しいものを取り入れ、それを若い人材に一任する久慈設計の向上心や積極的な姿勢には驚かされるばかりである。
梅澤さんには「任されている」というプレッシャーもあるかと思ったが、そんなものよりも自分が学生時代から研究してきたことを現場で活かそうとチャレンジできていることを楽しんでいるように筆者には見えた。
学生時代の研究分野を仕事にしていることは学生にとって憧れの的ではないだろうか。それも研究だけでなくビジネスの現場で使えるために。もちろん開拓者としての苦悩がたくさんあると思うが、久慈設計と梅澤さんなら乗り越えて行くだろうと思える推進力に満ちていた。

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取材日:2012年6月1日
 インタビュアー:船井総研 星山